2015-09-30

人形劇団クラルテ 人形芝居「有頂天家族」
























先日、我らが旗揚げしたカンパニー、company ma / 劇団「間」の第1回公演「雨ニモ負ケズ」の幕を無事閉じることが出来ました。皆様のお力添えに心より感謝致します。引き続き、皆様のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
http://company-ma.com/archives/1508

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さて・・・。創造の旅は続きます。来週、大阪にて人形芝居「有頂天家族」の幕が上がります。

昨日大阪に戻り、劇場入り。明かりを作り、最後の舞台稽古を今日終えました。いい感じでドタバタしてます!ついさっきまでメールにてやりとりしていた青柳拓次による珠玉!の音楽も出揃い、舞台美術と照明も出来上がり、いよいよです。関西方面にお住まいの方、是非劇場に足を運んでくださいませ。それ以外の地域の方は、新幹線、飛行機、車、船、自転車などでお越しください。お待ちしております。























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演出ノート・大谷 賢治郎

森見登美彦氏によるこの作品は壮大な大河ドラマである。しかし主役は人間ではない。狸である。複雑な人間関係?が絡み合う大河ドラマを描くのになぜ狸を主人公に選んだのか。それはきっと人間で描いてしまうと「こそばい」からだと僕は思う。人間は誰しもが何かしらのコンプレックスを抱えている。そんな登場人物たち?がこの物語には登場してくる。その彼らをなぜ狸にしたのか。それは人間でないが故に、直面すべく共感出来る部分を客観的に捉えられるからではなかろうか。つまりはやはり、そのまま人間でやると「こそばい」のだ。そして、もし、この作品を人間の俳優を使ってやるとそれもまた「こそばい」ような気がする。人間に化けた狸を人間がそのまま演じては「こそばい」コンプレックスを演劇で表現するのは、これまた然り「こそばい」のだ。だからこそ、そこに人形劇の魅力もまたあるのではなかろうか。人間にはできない可能性を人形は秘めている。人形であれば、どんなマジックを使わなくても空を飛ぶことも出来れば、瞬時に変身することも出来、人がやってしまっては「こちょばい」ことも堂々と出来る。なぜならそれが人形劇のマジックだから。そして狸であるからこそそうであるように、人形であるからこそ、人間の本質が見えてくるのではないだろうかと思っている。狸と人形の力をお借りして創る、これは人間ドラマである。



















人形劇団クラルテ 第112回公演
人形芝居「有頂天家族」

原作:森見 登美彦(幻冬舎文庫)
演出:大谷 賢治郎(company ma)

脚色:宮本 敦
人形・舞台美術:永島 梨枝子

音楽:青柳 拓次

特殊効果:松原 康弘
照明:永山 康英(永山舞台照明)
音響:茨木 新平
舞台監督:梶原 唱太
演出助手:奥洞 昇
制作:古賀恵子 

【キャスト】
西村和子 高平和子 三木孝信 永島梨枝子 奥村佳子 鶴巻靖子 
松原康弘 梶川唱太 宮本敦 竹内佑子 荒木千尋 日高拍

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大阪府立こども文化センター 
10月2日(金)14:00/19:00
10月3日(土)14:00/18:30
10月4日(日)14:00

新神戸オリエンタル劇場
10月17日(土)14:00

京都府立文化芸術会館
11月13日(金)19:00
11月14日(土)13:00

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入場料(全席指定・消費税込)
前売:一般 3,500円 25歳以下/65歳以上 2,500円(当日:各500円増)

チケット申込 http://www.clarte-net.co.jp/uchoten-ticket.html

劇団による特設ページ:http://uchoten-kazoku.tumblr.com