2018-01-20

On7第4回公演「かさぶた」公演のお知らせ




老舗の新劇劇団、青年座、俳優座、文学座、演劇集団円、そしてテアトル・エコーに所属する30代の女優たちによる演劇ユニット、On7(オンナナ)。この度、彼女たちの第4回公演の構成・演出をさせていただいております。

これまでに劇団銅鑼の「あやなす」や自ら主宰するcompany maの旗揚げ公演「雨ニモ負ケズ」で行なってきた、台本のないところからの作品づくりに彼女たちと挑戦しています。

身体表現と少しの言葉によるパフォーマンス。音楽は朋友・青柳拓次。生演奏の日もありますよ。
是非観にいらしてくださいませ。

チケットご予約の方は僕に連絡してくださるか、こちらからご予約お願いします:



以下公演の詳細です:

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第4回公演
かさぶた
構成/演出:大谷賢治郎(company ma)
2018年2月 3日(土)~2月11日(日)
下北沢 小劇場B1


演劇の新たな可能性を求めた、本作は、戯曲から出発するのではなく俳優と演出家が共にゼロから作品を創り上げるディバイジングシアター!
約1年間のワークショップ期間を経てアイディアを出し合い紡ぎ出す、自らの身体と言葉が持つ可能性を突き詰めたパフォーマンスです。
この作品は台詞を用いた会話劇ではありません。台詞に頼らず身体で語ることの豊かさを追求した、ダンスやいわゆる演劇の枠を越えた、革新的で繊細な舞台を目指しています。

今公演では、身体表現から構築されるフィジカルシアターの手法を使った、言葉を越え想像力を刺激する作品作りに定評がある劇団 company ma主宰の大谷賢治郎氏を迎え、言葉・声・身体が縦横無尽に躍動する、エネルギッシュでエモーショナルな新感覚の舞台をお送りします。


◼出演
小暮智美(青年座)尾身美詞(青年座)安藤 瞳(青年座)
保 亜美(俳優座)吉田久美(演劇集団円)
宮山知衣(テアトル・エコー放送映画部) 以上On7

今回サポート:渋谷はるか(On7/文学座)

◼公演日程
2018年2月3日(土)~2月11日(日)

3日(土) 19:00 ☆

4日(日) 14:00 ☆
5日(月) 19:30 ☆
6日(火) 14:00 ★
7日(水) 19:30
8日(木) 19:30
9日(金) 19:00 ♪
10日(土) 14:00 / 19:00
11日(日) 13:00 / 17:30

☆前半割

★アフタートークあり
♪生演奏Special Night


※受付開始は開演の40分前、開場は開演の30分前です。

◼チケット料金【税込】※全席自由席
一般 前売:3500円 当日:3800円
大学生・専門学生以下:2000円(要学生証提示)
☆前半割:2900円
♪生演奏Special Night:4000円
本公演の音楽を作曲した青柳氏による、一夜限りの生演奏day!終演後アフタートークあり

◼チケット発売日
2017年12月9日(土)12:00~

◼チケット取り扱い
https://www.quartet-online.net/ticket/kasabuta


◼お問い合わせ
080-4804-0077 担当/小野(10:00~20:00)
on7onnana@yahoo.co.jp



2018-01-12

新年のご挨拶~2017年のふりかえりと2018年の予定



あけましておめでとうございます。

大変大変ご無沙汰いたしております。
もはやブログを書くたびの常套句です・・・。

昨年末に1年間を振り返り、新年あたまにこれからの1年をブログにと思っていたのですが、気づいたら七草粥も成人の日も終わり・・・。

でも挫けません。自分のための備忘録も含め、したためてみようと思う次第です。

遅ればせながら、昨年中も色々な方にお世話になりました。おかげさまでとても濃い、今思えば走馬燈のような1年でした。

1
日韓演劇交流センターによる韓国現代戯曲リーディング「アメリカの怒れる父」を演出。座・高円寺にて。


2
青年劇場「原理日本」を演出。黒澤明監督の映画作品の脚本を手掛けた久板栄二郎による戯曲。


3
劇団銅鑼「彼の町」を演出。チェーホフの短篇から青木豪氏が脚本に。5年前から日本最高齢の舞台俳優・鈴木瑞穂氏と温めてきた企画が実現。






市民劇団わが町「恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち」の上演。


4
スリランカの国際児童青少年演劇フェスティバルに来賓として招聘。



劇団たんぽぽ「いのちのまつり」演出。2016年に演出した作品を再構成。


演劇ユニット・オンナナの新作に向けてのワークショップが始動。
桐朋芸術短期大学の授業がスタート。

5
人形劇団クラルテの新作「トクン・トクン〜いのちの旅」に向けての創造ワークショップを開始。
アシテジ国際児童青少年舞台芸術協会の世界大会のため南アフリカ・ケープタウンへ。2020年の世界大会開催地に東京が立候補。そのプレゼンスピーチを行い、ほぼ満場一致で東京に決まる。





6~8
クラルテの稽古で大阪と東京を往復する日々。



9
市民劇団「わが町」による「クリスマス・キャロル」の稽古がスタート。
クラルテ「トクン・トクン〜いのちの旅」の試演会。観てもらった子どもたちからアイデアをもらうというプロセス。
名古屋で俳優養成のためのワークショップ。

10
劇団銅鑼「ハンナのかばん」文化庁事業のワークショップで、京都、富山、福井、石川へ。



11
アシテジの世界理事に選ばれてから初めての理事会でイタリア・マントヴァへ。




12
宝塚ソリオホールにて「トクン・トクン〜いのちの旅」初演。




劇団わが町「クリスマス・キャロル」を上演。


芸団協(日本芸能実演家団体協議会)主催の「全国の子どもたちへ芸術体験を届けるために」のモデレーターを務める。
そしてオンナナ「かさぶた」の稽古を開始。台本のないところからの作品づくり、大晦日まで稽古!



という1年でした。

我らがcompany maは原田亮作・演出による「小さな家」が始動。また夏に沖縄で行われるりっかりっか国際児童青少年演劇フェスティバルになぜか全員が何かしらの形で関わり(作品の出演だったり、通訳だったり、シンポジウムの進行だったり)沖縄で集合!しました。



いやいや、てんこ盛りの1年で、既に遠い昔の記憶のようでもあり、ついこないだの記憶のようであるもあるような濃〜い1年でした。

そして、今年は!!

まずは1月末、東京国立博物館にて「トーハク劇場へようこそ」の新作を発表します。展示室を過去に生きた人々が案内するという演劇的な博物館ツアー。今回はなんと聖徳太子と小野妹子、そしてお釈迦様の御母堂・摩耶夫人が法隆寺宝物館を案内いたします。
http://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=9405

そして2月。老舗新劇劇団(青年座、文学座、俳優座、円、テアトルエコー)の30代の女優たちが立ち上げた演劇ユニットOn7(オンナナ)の第4回公演「かさぶた」の構成・演出を致します。台本のないところから稽古の中で作品を作って行く、ディバイジング・シアターという手法をとり、「かさぶた」をテーマに女優7人と物語を紡いでいます。詳細は改めて投稿します。
http://onnana.com

2月の後半にはアジア児童青少年舞台芸術フェスティバルを開催します。おいらはそのプログラム・ディレクターを務めております。アジアから10作品、国内からは85作品が参加。また僕が3年間取り組んできた、アジアのアーティストたちによる作品創造プロジェクト「ネクスト・ジェネレーション・アジア」もその集大成として作品を上演致します。
http://tyafes-japan.com

3月。company maの第3回公演「wonder」を上演。今回は原田亮の作・演出で、僕は監修にまわり、しかもどうも出演もするようです・・・。
http://company-ma.com/archives/2736


4月からはこれまで非常勤講師を務めてきた桐朋芸術短期大学にて特任教員になり、さらに多様な授業をやらせてもらうこととなりました!

7月には青年劇場で日本の近代古典シリーズ第三弾と題して高田保=作「宣伝」の演出を致します。
http://www.seinengekijo.co.jp/s/2018repa.html#senden

8月。アシテジ・アーティスティック・ギャザリングで北京へ。

9月。 company maの新作を発表します。仮のタイトルですが「かばんの中の記憶」。僕が構成・演出を手掛けます。
そして、予定ではチリに行くことに。タブーをテーマにしたワークショップを行うことになっております。

10月は毎年恒例の文化庁事業・劇団銅鑼「ハンナのかばん」ワークショップの地方巡業へ。記憶が正しければ、なんと今年で8年目となります!

あと、まだはっきりとは言えないのですが、共同創造作品が二つ計画されており、ひとつはドイツ・ブラジルと、もう一つはクロアチアとで、今年のどこかできっと行くことになるかなぁと。またセルビアでアシテジ「ネクストジェネレーション」のワークショップという話もあるのですが、現在スケジュールを調整中という次第です。

さあ、今年も突っ走ってまいります。が、しっかり休む!というのも今年の目標の一つでもあります。仕事ではない旅行をするぞ!!

てなわけで今年もよろしくお願い致します!!















2017-03-09

劇団わが町公演「恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち」




川崎市に住む小学生、中学生、10代や20代の若者、そして様々な世代の大人たちが現代の日本をテーマに書き下ろした約30の短編戯曲を彼ら自ら演じるという試み。

目から鱗どころではありません。どの作品も堂々と世界に誇れるものばかりです。

劇団わが町公演「恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち」

明日川崎市アートセンターアルテリオ小劇場にて開演致します。


劇団わが町 第6回公演「恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち」

“みんなで書いた、わたしたちの“今” “今”を見つめる目が わたしたちの“明日”をつくる”

2017年3月10日(金)~12日(日)
川崎市アートセンターアルテリオ小劇場

10日(金) 19:00
11日(土) 14:00/18:00
12日(日) 13:00/17:00
※開場は開演の30分前。

【料金】一般 2,500円/学生(小学生~高校生)1,000円 ●全席指定・税込


2017-03-03

夢の実現:劇団銅鑼公演「彼の町:チェーホフ短編集より」



ついに念願叶う日が近づいてきた。

約25年前、サンフランシスコの大学で演劇を学んでいた頃、チェーホフが大好きな先生がいて、その情熱から僕もチェーホフを漁るように読んだ。勿論英語で。大学では白人だらけのキャストの中、唯一の日本人留学生として「三人姉妹」に出演し、演出の授業で半年かけてチェーホフ短篇集の舞台化に取り組んだ。その時以来、いつか大人になった時にもしも演劇を生業にして生きているようであれば、チェーホフの短篇を演出したいと夢見ていた。

約5年前、震災後の家族をテーマに言葉にならない言葉を探すために、あえて言葉を使わない無言劇「あやなす」を劇団銅鑼の有志らと創造した。それを観た銅鑼の創始者で名優、鈴木瑞穂氏が「チェーホフ的でした」と手紙をくれた。僕は間髪入れることなく僭越にも「一緒にチェーホフの短篇集をやりませんか?」と返事した。瑞穂さんも、彼が44歳の時にチェーホフ役で出演した劇団民藝公演「想い出のチェーホフ」以来、いつか短篇集をやりたいと夢見ていたそうで、「是非実現させましょう!」と返答をいただいた。


(写真:宮川舞子)

ついにその幕が3月15日、六本木の俳優座劇場にて開く。

劇団銅鑼創立45周年、おいらも生誕45周年。そして鈴木瑞穂氏は倍の生誕90周年!!

音楽はすべて山田由起子によるチャイコフスキーのピアノ生演奏。美術・池田ともゆき、衣装・坂本真彩、照明・鷲崎淳一郎、音響・坂口野花、そしてフィジカル・原田亮はいつもお世話になっている僕の座組の最強の布陣。そして、脚本は今回初タッグを組ませていただいた青木豪。

泣いても笑ってもたったの6回公演のみ。
劇場にて皆さんのお越しをお待ちしております。

詳細は劇団ホームページをご覧ください:
http://www.gekidandora.com/titles/kanomachi/


劇団銅鑼創立45周年記念公演
「彼の町」− チェーホフ短編集より

作/青木豪 演出/大谷賢治郎

2017年3月15日(水)~3月20日(月祝)
六本木・俳優座劇場 〒106-0032 東京都港区六本木4-9-2 TEL:03-3470-2880
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」6出口すぐ
東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口 徒歩1分



3.15水 19:00
3.16木 19:00
3.17金 14:00
3.18土 15:00
3.19日 14:00
3.20月 14:00



staff
美術・池田ともゆき 照明・鷲崎淳一郎 音響・坂口野花
衣裳・坂本真彩 音楽/ピアノ演奏・山田由起子 振付・原田亮
舞台監督・稲葉対介 演出助手・宮藤希望 舞台監督助手・村松眞衣
バリアフリーサービス・鯨エマ 宣伝美術・山口拓三(GAROWA GRAPHICO)
制作チーフ・小関直人 制作サブ・田辺素子 平野真弓 佐久博美

cast
鈴木瑞穂(オフィス・ODA/団友)館野元彦 三田直門 佐藤響子
竹内奈緒子 井上太 向暁子 真原孝幸 川邊史也 齋藤千裕
山田由起子(ピアノ演奏)

【チケット料金】全席指定席/消費税込 一般/5,000円 25歳以下/3,000円
障がい者手帳をお持ちの方・・・ご本人/4,500円 25歳以下/2,700円
               付添人(お一人のみ)1,000円

 視覚障がい者のための音声ガイドサービスあり 
  日程 17(金)18日(土)19(日)20(月・祝)【要予約】
☆視覚障がい者向け舞台説明会あり 日程 18(土)14:00~【要予約】
♪アフタートーク 16(木)終演後 青木豪(作家)×大谷賢治郎(演出家)
              進行役 徳永京子(演劇ジャーナリスト)
 聴覚障がい者の方には事前に台本の貸出をします。また、当日簡単な台本(お助け本)を希望者にお渡しします。チケット予約の際、お申し込みください。
申込先 e-mail info@gekidandora.com【全公演/要予約】
音響体感システム付公演 3月18日(土)15時開演の部 10席限定

体感音響システムとは・・・
振動装置が組み込まれたポーチとザブトンクッションで構成されており、
これらのシステムを使用すると、振動が身体に伝わり、聴覚障がいをお持ちの方(補聴器を使っている難聴、または中途失聴の方)も、ヘッドフォンや磁気ループからの音と一緒に全身で音楽を楽しむ事ができます。生まれつき耳の聞こえないろうの方は、振動によってのみ音楽を楽しむことができます。
また音量や振動の大きさはお手元のリモコンで調節できるので、ご自分の聴力に合わせてお使いいただけます。

パイオニア株式会社HP http://pioneer.jp/corp/society/contribution/music/karadadekikou/system/
 
■開場は開演の30分前
■開演時間に遅れますと指定のお席にご案内できない場合がございます。予めご了承下さい。
■当日のキャンセルはお受けできません。
■未就学児のご入場・お車でのご来場はご遠慮ください。
チケット取扱い

●劇団銅鑼/TEL 03-3937-1101(平日10:00−18:00)
       e-mail : info@gekidandora.com 
                 URL http://www.gekidandora.com
●こりっち PC https://ticket.corich.jp/apply/78509/
      mobile phone http://ticket.corich.jp/ apply/78509/
●チケットぴあ /0570−02−9999(Pコード 445−003)
●e+ (イープラス) http://eplus.jp/(パソコン・携帯)




2017-02-16

青年劇場「原理日本」開幕に向けて:「古を稽(かんが)え、今に照らす」




「稽古」とは本来、「いにしえを考える」ことだそうである。中国の書経にある言葉で、日本では古事記に「照今」という言葉と共に使われている。つまりは「稽古照今」、過去に思いを巡らせ、今に照らし合わせて考えることとして使われていた言葉なのだろう。
  今我々が演劇に於いて「稽古」していることはまさにこういうことなのだろうとつくづく思う。「原理日本」は黒澤明や木下恵介の映画のシナリオを多く手掛けた久板栄二郎氏が1970年に俳優座に書き下ろした、日本の戦前から戦後を描いた戯曲である。きっと1970年の日本を検証するために戦争前後の日本を振り返ったのであろう。ところが、である。2017年にこの戯曲に取り組む僕らは、この戯曲が恐ろしくも日本の未来を描いていることに気づかされているのだ。「今に照らす」どころか未来を照らしているのである。
  きっと我々が今最もすべきこと、それは文化や世代を超えて、社会、観客、そして芸術家である自身や同志との、足の引っ張りあいではない建設的な対話を通して、「未来への想像力」をしっかりと養うことだと思う。歴史に学ばない為政者が世界を動かし、恐ろしい未来を築いていく、それはもはや仮定でも仮想でもないのだ。

青年劇場「原理日本」、明日開幕します。

チケットがあるのは17日19時、18日19時、21日19時、23日19時、25日19時の回のみ。

劇場にてお待ちしております。


青年劇場 小劇場企画No.21
「原理日本」

作・久板栄二郎
演出・大谷賢治郎

2017年2月17日(金)~26日(日)

劇場・青年劇場スタジオ結 東京都新宿区新宿2-9-20 メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅徒歩2分
料金・(一般4,500円のところ)関係者割引4,200円 (僕に連絡を!)
   U30(30歳以下)3,000円

美術・池田ともゆき 照明・鷲崎淳一郎 
音楽・青柳拓次 音響効果・坂口野花
衣裳・宮岡増枝 フィジカルトレーナー&演出助手・原田亮 
ドラマトゥルク・広戸聡 宣伝美術・八木克人 
舞台監督・松橋秀幸 製作・福島明夫 製作助手・広瀬公乃

出演:
杉本光弘 島本真治 奥原義之 浦吉ゆか 大山秋 
矢野貴大 安田遼平 傍島ひとみ 沼田朋樹


2017-02-03

青年劇場公演「原理日本」演出します。

おっと、新年の挨拶をと思っている間にもう2月になっちまいました。早いもので今年も残すところあと11ヶ月。気づいたらもう正月!なんてことになりかねませぬ。
今年に入りまして演出作品が3本続きます、と言った見出しで書こうと思っていたブログ、既にそのうちの1本を無事終えました、という事後報告に切り替えつつ、久しぶりに投稿させていただきます。

15年以上続く日韓演劇交流センターによるイベント、韓国現代戯曲リーディングにこの度光栄にも演出として関わらせていただきました。僕が演出したのはチャン・ウジェ氏による「アメリカの怒れる父」。韓国や日本を題材にしていない戯曲がこのイベントで紹介されたのは初めてのことだったそうです。この戯曲は2004年5月にイスラム武装勢力によって斬首されたアメリカ兵、ニック・バーグの事件、そして彼の父親である、マイケル・バーグが英国の戦争阻止連合宛に書いた「一通の手紙」をモチーフにアメリカを舞台にした作品でした。稽古中にアメリカではトランプ政権が誕生、様々な差別政策が打ち出され、戯曲の内容と今のアメリカの姿が恐ろしいほどに重なっていき、胸が張り裂ける思いで本番を迎え、悶々と無事に終えました。



















そして、2月本番の青年劇場公演「原理日本」、3月本番の劇団銅鑼公演「彼の町〜チェーホフ短篇集」にシフトを切り替え、取り組んでいる次第であります。「彼の町」についてはまた改めて触れるとして、まずは「原理日本」!!

























黒澤明監督作品、「わが青春に悔いなし」「悪い奴ほどよく眠る」そして「天国と地獄」の脚本を手掛けた劇作家・久板栄二郎が、日本が戦争に向かっていく姿を実在の人物たちを通して映し出す、1970年に俳優座に書き下ろした渾身の戯曲、「原理日本」。

「神ながらの道」と神の名のもとに国粋主義を唱える登場人物たちの姿は、現在の世界、すなわちキリスト原理主義を利用するアメリカ政権、イスラム原理主義者、そして「国家神道」を唱える日本の政権の姿のようで、まさに今の日本で上演すべく作品との出会い。

しかししかし、1970年に俳優座で上演されて以来、今日まで一度も上演されていないこの作品、正直、最初劇団から話をもらった時、戯曲を読んで挑戦状を突きつけられた思いでした。しかしこの挑戦状は絶対に今の日本に共有されるべく課題を与えてくれると思い、すこぶるやりがいのある悪戦苦闘の毎日を稽古場で過ごしています。

音楽は今回も盟友・青柳拓次。

是非是非、新宿御苑にある青年劇場のスタジオに観に来ていただきたい。

青年劇場 小劇場企画No.21
「原理日本」

作・久板栄二郎
演出・大谷賢治郎

2017年2月17日(金)~26日(日)


2月
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
14:00
19:00
-


劇場・青年劇場スタジオ結 東京都新宿区新宿2-9-20 メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅徒歩2分
料金・(一般4,500円のところ)関係者割引4,200円 (僕に連絡を!)
   U30(30歳以下)3,000円

美術・池田ともゆき 照明・鷲崎淳一郎 
音楽・青柳拓次 音響効果・坂口野花
衣裳・宮岡増枝 フィジカルトレーナー&演出助手・原田亮 
ドラマトゥルク・広戸聡 宣伝美術・八木克人 
舞台監督・松橋秀幸 製作・福島明夫 製作助手・広瀬公乃

出演:
杉本光弘 島本真治 奥原義之 浦吉ゆか 大山秋 
矢野貴大 安田遼平 傍島ひとみ 沼田朋樹

『あのときなぜ 日本は戦争に向かっていったのか』
戦争への道は、言論の排斥で作られていった!
今、必要なのは論理でも、理屈でもない!神ながらの道、国体明徴!
国粋主義を説き、「原理日本」を主宰する猿田彦市。京大の滝川教授、東大の美濃部達吉博士弾劾の急先鋒に立ち、世論の支持を受けた彼に近づく政治家、軍部、財界。彼らの支えが、猿田を増長させ、さらにその舌鋒は鋭さを増していくのだが・・・・。

1970年、久板栄二郎氏が劇団俳優座に書き下ろし、蓑田胸喜をモデルに戦後につながる狂信的国家主義者の姿を描き出した問題作が、憲法論議の高まる今、甦る!

来られる方、ご連絡お待ちしております!!