きたる8月31日(夏休み最後の日曜日)恵比寿のカチャトラにてのイベント、uratoraにて、自分が出させてもらいやした、「心の風車」&「MARKS」の映画上映があります。 見に来れる方、是非観に来てください。
夏休みの宿題や課題に追われて、必死こいてる大人諸君・・・感想文書くにはもってこいのイベントです。
一つの出会いから次の出会いに繋がっていく・・・このイベントの実現もまた然り。
このイベントを通しての出会いが次にどう展開していくのか楽しみにしつつ、俺も顔出す予定です!!Tweet
2008-08-23
2008-08-21
ケン・ローチ ken loach またの名をケンチーロ
ケンチーロ、知る人ぞ知る俺のあだな。25ぐらいのときだろうか、このあだなで呼ばれてた、当時撮影していた映画「RAFT」(甲斐田祐輔・監督作品)のスタッフ2名に。今思うと、その頃から、好きだったんだな、このケン・ローチ監督。撮影中、彼の話ばかりしてたのを思い出す。ロケ先の山奥のセブンイレブンの駐車場で熱く語ってたっけ。
今、彼の最新作品「この自由な世界で」が渋谷シネ・アミューズ他日本各地で公開されている。
町の片隅での出来事や人の営みから見えてくる社会全体の構図みたいなもの・・・彼の作品を見るたびに、何日間も考え続けることの出来る宿題をもらう。
「社会派」みたいな言われ方をすることも多いけど、ちゃんと映画という芸術として成り立っている作品を打ち出す、ケンチーロ、いや、ケン・ローチ。
彼の現場では、台本は本番ギリギリまで渡されないとか。
次に何をするかということに囚われがちな俳優という仕事にいとも挑戦的、けれども俳優がちゃんとその挑戦に応えている感じがすごい。マジすごい。
台本をギリギリまで渡されないにしても、前もって渡されるにしても、次に何が起こるかわからないという緊張感をもって、俳優という仕事ができたらいいなと思うし、そういう俳優さんを見たいと思う。
人生と同じです。ドキドキ、ワクワクしていたいし、俳優としても常にそうありたいなと思う。
観客が見たいことって、きっと、そういうことなんだろうなって思う、「次、どうなるの?」って思わせる芝居。
説明的な作品が蔓延っているからな・・・。説明的な人生はないのにね。
機会あれば、ケン・ローチ作品、観てみてください。
一番有名?なのは、2006年カンヌでパルム・ドールを受賞した「麦の穂をゆらす風」。
個人的には 「やさしくキスして」が好きですが、あれもこれも観てほしい・・・ ケン・ローチ特集とか、どこかの映画館でやってくれないかな・・・Tweet
2008-08-19
俺はブログに向いてない?
・・・のでしょうかねぇ、全然アップしてない自分に振り向き尋ねてみましたが、“向いてない”と決め付けてしまっては、“向いてない”自分になっちまうなと思い直し、久しぶりにブログ書きます。ずっと返事を書きそびれてきたメールにやっと向き合う感覚ですね。
それにしても、日々ブログをアップされている友人諸君にはホント脱帽です。勿論、みんな好きでやっているんだろうけど、日々書き綴り、書き続けることはとても素敵なことだと思います。
返事を書きそびれたメール・・・何から書いたらいいのやら。
ご無沙汰いたしております。お元気にしていますか?東京はうだるような暑さの毎日でしたね。僕は最近は、イスラエル文化大使か、俺は!と思うほど、イスラエル絡みの仕事を立て続けに二本しておりました。まずは、イスラエル人演出家・ルティ・カネルさんのワークショップの通訳をしてまいりました。前回のの彼女のワークショップでは、俳優として参加致しましたが、今回は演出側の目から彼女がどんなワークショップをするのかが見たく、彼女とサイドバイサイドにいられ、彼女のことばを直接伝える立場の通訳として参加いたしました。僕もそんなに多くの演出家と仕事をしてきたわけではありませんが、彼女は僕が知る演出家の中では、ダントツ素晴らしい!方で今回も怒涛の日々の中、脳みそがパンクするほど多くのことを学びました。ここですべては語れませんが、彼女が提示する課題に死闘する俳優をみて、俳優とは、本気でやればやるほど、大変な仕事であるなと実感いたしました。勿論、どんな仕事でも本気でやればやるほど、チャレンジのレベルがあがっていくんだと思うのですが、とにかくルティさんのチャレンジレベルがすこぶる高い!「フリをしない演技」「体の内側で起こっていることが声になり、からだの動きになる演技」って書いたらわかりにくいことなので、あえて説明は省きますが、だからこそ、ドキっとする俳優の瞬間も目にすることができる、そんなワークショップでした。俳優の修業は一生続くものなんだろうなと改めて感じ、自分のチャレンジレベルもどんどんと上げて行きたいなと実感。自分たちの芝居を終わらせたばかりだったので、入ってくる情報に渇望しつつも、頭も心もパッツンパッツンになりました・・・
そして、そのパッツンパッツンは終わることなく、次なるワークショップへと続き・・・
ルティさんのワークショップの直後、今度は自分が来年演出助手を担当する、劇団銅羅の舞台、「ハンナのかばん」のためのワークショップを銅羅の俳優さんたちと行なってきました。今度は指導する立場に。この作品も実はまた別のイスラエル人演出家が演出、彼が稽古のために来日するまでの間、彼の演出でイスラエルで芝居をしてきた僕が、演出助手の立場でワークショップを指導することに・・・。プロの俳優さんにワークショップするのは勿論今年がデビュー!!いやいや、俳優の皆さん、お疲れ様でした!ルティさん直後の僕で、チャレンジ精神全開の僕でしたから、どんどんと次から次に俳優さんに色々なことを挑戦していただいてしまい・・・。もし、これ読まれてましたら、“すいませんでした。”
日々35度が超えた真夏日のなかの夏練でしたね・・・。でもワークショップ後の俳優さんのすっきりとした顔がとても印象的でした。ワークショップ中盤には、芝居のベースになるであろう原作「ハンナのかばん」の石岡史子さんも遊びに来てくれました。今回、戯曲を担当される劇作家・いずみ凛さんも毎日参加・・・俳優さんたちがワークショップの中で果敢に創造してくれたモノを受け止め、いよいよ作品作りに・・・。今回は観客対象が小学生から大人までなので、どんな本になるのか、そして自分たちがどんな作品作りをしていくか・・・とても楽しみです。
そして、昨日、久々に脳みそ休憩、緊張感からの解放を実現、僕が最も好きな映画監督ケン・ローチの新作・「この自由な世界で」を見てきました。おそるべしです、この監督は。またもや、やられました。
イギリス版ですが予告編:
ケン・ローチについてはまた別の機会にしかと触れたいです。今回の映画を観て、確信しました、まちがいなく一番好きな映画監督の一人、です。「確信」なんてなかなか出来ないのに、確信しちゃいました!Tweet