2009-07-09

ちょこっと演劇のワークショップについて

アルゼンチン、ブエノスアイレスの小学校の場合:

放課後の課外活動において、子供たちの50%がサッカーを、残りの50%は演劇をするという。

日本、東京において:
東京に住む小学生の子供を持つフランス人の母がインターナショナルスクールに殴り込み(誇張ね)、なんで日本には演劇のクラスがないの!!と血管を切らしたという。

ヨーロッパ、南米では小学校で演劇の教育があるのは当たり前、だって、’ひとのはなしを聞く’とか、’自分の思いを伝える’とか、コミュニケーションの基礎が演劇という行為にはあるから。そういうところを養うべく教育がそこにあるべきと当たり前に思ってるんだろうな。

日本は確かに欧米とは違うから、むこうのアイデアをそのまま日本に持って来てもうまくは行かないことは多々あり、と痛感してる人も多いはず。自分も然り。
でも、文化関係なく、コミュニケーションってめっちゃ根源的に大事なもの。
演劇はそれを具体的に学べる創造行為っつうか、表現行為っつうか。

ビジネスの世界では、ロールプレイングってことばで実践されるようなこと。まずは、その立場になって芝居からしてみましょうよ、みたいな。

介護の学校でも、必ずやる。患者さんの気持ちを理解するために。

つまりは人の気持ちを理解する為に。

2次元の壁の向こう側に夢中になってる子供たちに演劇教育って、すっごいいいと思うんだけどな。

もちろん、大人にも。

昨日、おとといと滋賀、愛知にて演劇ワークショップをさせてもらい、改めて色々と感じてきました。

滋賀では高校生と大人が交じって。愛知では主婦の方々と。参加者の皆さんの表現の引き出しの多さに感動させてもらった強硬突破の2日間でした。

余談*滋賀から愛知に移動する際に名鉄の特急に乗ったのですが、名鉄特急と言えば、小田急のロマンスカーばりに一番前が展望パノラマになってるんだぜ!とわざわざ一度買ったチケットの席を一番前に変えてもらったんですが、その際、あまりにも駅員が淡々としてるので、ん?と思いつつ乗ったその座席の前に見えたのは、もはや壁のみでした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは。ワークショップお世話になりました。
日々子育てと家庭のことに追われる私たちにとっては、ちょっぴりの非日常の時間で、普段は使わない筋肉も頭の細胞もたっぷり使って、新鮮な気分になりました。ありがとうございました。

普段は気がつかない、意外な自分の内面を垣間見て、とまどったり、驚いたり。

そうして自分の輪郭をより鮮明に、あるいは不鮮明ではあっても新しい片鱗を発見したりと、新しい自分に出会えること。まさにこのことこそ、舞台のもつ力ですよね。

コミュニケーションを練習するために演劇ワークショップが効果的とのご意見は、うんうんと共感します。

「人の気持ちがわかる人に」とか「思いやりを持った人に」とか、言葉では簡単に言いますが、実はとてもとても難しいことと思うようになりました。

人の気持ちはわからない。だから、ちゃんと言葉で伝えあわなくっちゃいけないということだとおもうのですが、やはり、日本人は苦手なんだなぁと思うこともたくさんあります。でも、本当はちゃんとわかりあえたら人と人は素敵な関係になれるのだと信じて、私たちはおやこ劇場で舞台を使って子育てをしているのだと改めて思います。

なんだか、とりとめのない話になってしまいました。すみません。

「ハンナのかばん」という作品がご縁で大谷さん栗木さんに出会えたこととても感謝しています。
ぜひ、今度は子どもたちと出会っていただけるよう作戦を練っていますので、また、田辺さんを通してご連絡します。
また、お会いできる時を楽しみにしています。

岡崎おやこ劇場
桑原りょう

Unknown さんのコメント...

ブエノスアイレスやアルゼンチンのこどもたちは恵まれていますね。
子供の声がかき消されている日本の状況。
こどもたちは親たちの作った無責任な世界観を考えもせずに強要されて、『いい子』としての道を歩くような、まかり通ったライフスタイル。
演劇を通して、自分の意見を他者に伝え、共感を導き出したり、対立をしたり出来ればと思います。まず意見(意志・希望)がなければ行動は伴いませんものね。

私は一介の子育て中の母親ですが、演劇を通して、親の世代に子供の時間・心の権利の尊重を訴えていきたいと思っています。