いよいよ今週末、劇団「わが町」が旗揚げ公演を行います。
一昨年、国際児童青少年演劇協会の会議でウクライナに出張中の事。同行させてもらってた演出家のふじたあさや氏に「地域劇団の立ち上げに興味ある?一般市民と一緒にワークショップを重ねていきながら・・・」
「はい、大ありです!」と俺、最後まで聞かずに即答。
帰国後、川崎市アートセンターの制作の方々と早速打合せ。
ソーントン・ワイルダーの戯曲「わが町」をふじた氏が川崎市を舞台に翻案脚色して上演するということに。
その地域に暮らす人々が、その地域に誇りを持てるような演劇活動。
「劇団名も”わが町”にしませんか」と思わず。
打合せにいた人全員「そうしよう」と即答でした。
昨年6月、川崎市新百合ケ丘にある昭和音楽大学の広々とした教室でオーディション。下は4歳から上は74歳まで総勢50名くらいの地域住民が参加。
全員合格。
それ以来、最初は週一回のワークショップを行い、からだを動かしたり、即興で芝居を創ったりを繰り返し、そんな中、ふじた氏が「わが町しんゆり」を書き上げて来る。
これまでも日本の至るところで、その地域に置き換えて「わが町」は翻案され上演されて来たが、しかしこの台本はこれまでの翻案とは全く違うものだった。
ワイルダーの原作と川崎に置き換えられた物語が同時に進行していくというものだった。
ふじた氏は言う、「ワークショップに於ける劇団の皆さんの意欲や創造からインスピレーションをもらって生まれたアイデアだ」と。
そして、週1回のワークショップから、週3回の稽古へ、3月には劇場での稽古を毎日行なうという実に贅沢な創造過程を経て試演会を行なった。
そして、ついに今週末。旗揚げ公演が行われる。
約50名の劇団員が個性をぶつけ合い、しのぎを削り、互いのアイデアを持ち寄り、自ら立場を開拓し、世代を超えて協力し合い、面倒を見合い、「わが町しんゆり」を創造してきた。
劇団「わが町」から、「劇団」という名の”わが町”が生まれつつある。
是非観に来てください。
(えっ、あ、僕は演出助手ならびにワークショップ講師として参加させてもらってます、遅ればせながら・・・)
この劇団は実に多才。すてきなホームページやプロモーションビデオも劇団員自らが作っています。ご覧あれ!!!
劇団わが町ホームページ
http://our-town.jp
プロモーションビデオ:
劇団わが町:第二回公演『わが町しんゆり』PV from
Atsushi Kano on
Vimeo.
以下、劇団HPより公演の詳細です:
劇団わが町 旗揚げ公演
しんゆりシアター 「わが町しんゆり」
原作:ソーントン・ワイルダー
翻案・作・構成・演出:ふじたあさや
1938年にアメリカで発表されたソーントン・ワイルダーの戯曲「わが町」は、現在までに世界中であらゆる町に置き換えられて上演されています。「日常」かけがえのなさを感じさせてくれるこの作品はいつの時代でも受け入れられる。普遍的に私たちの心にあるものなのでしょう。
劇団わが町では原作の世界と「私たちのわが町・しんゆり」を自由に行き来する作品に仕上げました。きっと遠い昔のアメリカの物語を身近に感じ、また「私たちのわが町」をさらに大切に感じていただけるでしょう。
公演日時 6月14日(金)~6月16日(日)
6/14 19:00開演
6/15 14:00開演/19:00開演
6/16 12:00開演/17:00開演
※開場は開演の30分前
チケット 2013年4月19日より発売開始!!
一般:2,500円
小学生以下:1,000円
※3歳以上のお子様はチケットをご購入ください。
取扱い先
川崎市アートセンター
窓口販売:9:30~19:30(毎月第二月曜を除く)
電話予約:044-959-2255(9:30~19:30 毎月第二月曜除く)