2015-11-19

「ねこはしる」桐朋学園芸術短期大学芸術科49期ミュージカルコース試演会
























いやいや、またもやご無沙汰しちゃっております。クラルテの人形芝居「有頂天家族」も京都にて無事終え、劇団銅鑼の「ハンナのかばん」のワークショップの中国地方の旅も終え、はたまたアシテジ国際児童青少年舞台芸術協会の会議のため、初ノルウェー(極寒!)にも出張し、東京国立博物館にて縄文人、弥生人、そして古墳時代の人とともに「トーハク劇場へようこそ」を行い、そしてそして今はなんと、大学生と共にミュージカルを作っております。

僕が今教えている桐朋学園芸術短大にて、ミュージカルコースの2年生と共に。

出演者ひとりひとりの命がキラキラと輝いております。

席数150の親密な小劇場の空間にての無料公演です。
19歳、20歳の若きアーティストが「いのち」と向き合っています。

是非。

桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻2年(49期)
ミュージカルコース試演会
『ねこはしる』   

演出 大谷賢治郎
原作 工藤直子(童話屋)  
脚色 ふじたあさや

11月28日(土) ホタル組 開演14:30 / グミの木組 開演18:00
        29日(日) グミの木組 開演13:00 / ホタル組 開演17:00

桐朋学園芸術短期大学小劇場 〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1

【入場無料/全席自由】
※開場は開演30分前に行います。


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冬に生まれた子ねこのラン
むれの中でも一番小さく、動きもノロマな子ねこのラン
むれのみんなから見えないところで、今日もひとりで狩りの練習
水を飲もうと近づいた池で、魚と仲良くなっていくランはやがて苦しい選択を迫られ……

一匹の子猫の成長と、魚と猫の奇妙な友情、そして二匹を見守る大自然を人間の私たちが全力で演じます。


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STAFF
演出 大谷賢治郎
原作 工藤直子(童話屋)
脚色 ふじたあさや
音楽 西村勝行
音響 坂口野花(TEO)
照明 鷲崎淳一郎(Lighting Union)
美術 鈴木健介
振付 大谷恵理子(company ma)
歌唱指導 信太美奈
衣装 大谷恵理子(company ma),大谷賢治郎
振付アシスタント 片山千穂
歌唱アシスタント 松岡夏未
フィジカルトレーナー 原田亮(company ma)
ピアノ演奏 山田由起子
制作 藤田 ゆみ

★学生運営によるBLOG: http://ameblo.jp/49musical/ 
                                TWITTER :@49musical


2015-09-30

人形劇団クラルテ 人形芝居「有頂天家族」
























先日、我らが旗揚げしたカンパニー、company ma / 劇団「間」の第1回公演「雨ニモ負ケズ」の幕を無事閉じることが出来ました。皆様のお力添えに心より感謝致します。引き続き、皆様のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。
http://company-ma.com/archives/1508

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さて・・・。創造の旅は続きます。来週、大阪にて人形芝居「有頂天家族」の幕が上がります。

昨日大阪に戻り、劇場入り。明かりを作り、最後の舞台稽古を今日終えました。いい感じでドタバタしてます!ついさっきまでメールにてやりとりしていた青柳拓次による珠玉!の音楽も出揃い、舞台美術と照明も出来上がり、いよいよです。関西方面にお住まいの方、是非劇場に足を運んでくださいませ。それ以外の地域の方は、新幹線、飛行機、車、船、自転車などでお越しください。お待ちしております。























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演出ノート・大谷 賢治郎

森見登美彦氏によるこの作品は壮大な大河ドラマである。しかし主役は人間ではない。狸である。複雑な人間関係?が絡み合う大河ドラマを描くのになぜ狸を主人公に選んだのか。それはきっと人間で描いてしまうと「こそばい」からだと僕は思う。人間は誰しもが何かしらのコンプレックスを抱えている。そんな登場人物たち?がこの物語には登場してくる。その彼らをなぜ狸にしたのか。それは人間でないが故に、直面すべく共感出来る部分を客観的に捉えられるからではなかろうか。つまりはやはり、そのまま人間でやると「こそばい」のだ。そして、もし、この作品を人間の俳優を使ってやるとそれもまた「こそばい」ような気がする。人間に化けた狸を人間がそのまま演じては「こそばい」コンプレックスを演劇で表現するのは、これまた然り「こそばい」のだ。だからこそ、そこに人形劇の魅力もまたあるのではなかろうか。人間にはできない可能性を人形は秘めている。人形であれば、どんなマジックを使わなくても空を飛ぶことも出来れば、瞬時に変身することも出来、人がやってしまっては「こちょばい」ことも堂々と出来る。なぜならそれが人形劇のマジックだから。そして狸であるからこそそうであるように、人形であるからこそ、人間の本質が見えてくるのではないだろうかと思っている。狸と人形の力をお借りして創る、これは人間ドラマである。



















人形劇団クラルテ 第112回公演
人形芝居「有頂天家族」

原作:森見 登美彦(幻冬舎文庫)
演出:大谷 賢治郎(company ma)

脚色:宮本 敦
人形・舞台美術:永島 梨枝子

音楽:青柳 拓次

特殊効果:松原 康弘
照明:永山 康英(永山舞台照明)
音響:茨木 新平
舞台監督:梶原 唱太
演出助手:奥洞 昇
制作:古賀恵子 

【キャスト】
西村和子 高平和子 三木孝信 永島梨枝子 奥村佳子 鶴巻靖子 
松原康弘 梶川唱太 宮本敦 竹内佑子 荒木千尋 日高拍

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大阪府立こども文化センター 
10月2日(金)14:00/19:00
10月3日(土)14:00/18:30
10月4日(日)14:00

新神戸オリエンタル劇場
10月17日(土)14:00

京都府立文化芸術会館
11月13日(金)19:00
11月14日(土)13:00

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入場料(全席指定・消費税込)
前売:一般 3,500円 25歳以下/65歳以上 2,500円(当日:各500円増)

チケット申込 http://www.clarte-net.co.jp/uchoten-ticket.html

劇団による特設ページ:http://uchoten-kazoku.tumblr.com






2015-08-31

company ma 旗揚げ公演「雨ニモ負ケズ」



















いよいよです。
満を持して、我らがcompany ma / 劇団「間」が旗揚げ公演を行います。 

イギリスの演出家、アメリカの演出家、イスラエルの演出家、ドイツの芸術監督、フィリピンの芸術監督、アイスランドやセルビアやオーストリアや韓国やアルゼンチンの演劇仲間や、ポーランドやノルウェーやアメリカや日本にいる昔からの共に学んだ仲間や、先輩や後輩や飲み仲間や、かつての大家さんや恩師や、多くの友人にずっと言われてきました、「いつになったら自分のカンパニー(劇団)始めるんだ」と。

ありがたや。

はい。始めます。いや、始めました。

表参道のギャラリーや、茅ヶ崎の小学校で。
少しずつ活動を始めた、company ma。

http://company-ma.com





















その旗揚げ公演です。

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company ma 劇団「間」旗揚げ公演
主催・NPO法人 KAWASAKIアーツ

雨ニモ負ケズ

2015.9.21(月・祝) 19:00
22(火・祝) 13:00/17:00
23(水・祝) 13:00/17:00

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
http://kawasaki-ac.jp/th/theater/detail.php?id=000129
神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1
TEL 044-955-0107
小田急線新百合ケ丘駅北口徒歩3分 

チケット(全席自由・税込/当日500円増):
一般 3,500円
大学生 2,500円
中高生 2,000円
小学生 1,000円
*未就学児以下無料

チケット予約:
こりっち http://stage.corich.jp
company ma  劇団「間」ticket@company-ma.com
NPO法人 KAWASAKIアーツ TEL:044-953-7652 (月〜金 10:00~18:00)


構成・演出  大谷 賢治郎
照明  鷲崎 淳一郎
音楽  青柳 拓次
音響  坂口 野花
宣伝美術  大谷 賢治郎,  八木 克人

出演  古舘 一也
          大谷 恵理子
          原田 亮
          土井 真波(劇団銅鑼)
    森山 蓉子(劇団わが町)


制作  田事務所
提携  川崎市アートセンター

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「子どもが笑えば世界は笑う」
小さい頃、チャップリンが好きだった。コトバを使わずに伝わってくる物語。世界に通ずる「笑い」という武器。家や学校でいつも彼の真似をしていた。一方、宮澤賢治が紡ぐ不思議なコトバが好きだった。必ずしも理論的ではないコトバから見えてくる風景。聞こえてくる音。チャップリンも宮澤賢治も想像力の自由を教えてくれた。と、僕らは稽古場で語り合いながら、「もしチャップリンが宮澤賢治に会っていたら」と妄想しつつ、台本のない作品づくりをしている。せっかくの旗揚げ公演、僕たちが好きなことを好きな形で伝えたい。子どもたちに。もちろん、大人たちにも。「子どもが笑えば、世界は笑う」と言う。ならば世界が笑えるように子どもを笑わせたい。そんな演劇活動ができるよう、本日company maはここ新百合ケ丘を拠点にその活動を始動します。

company ma 劇団「間」主宰・大谷 賢治郎









2015-08-09

ミュージカルワークショップ 2015



















今年もやってます、川崎市アートセンターでのミュージカルワークショップ。ついに今年で3年目。「自然」「宇宙」と続き、今年のテーマは「平和」。70年前にナガサキに原爆が落された今日、6歳から60歳ぐらい?の参加者が40名が、平和について歌い、語り、平和を祈って踊ります。稽古を見ているだけで痺れます。

我らがcompany maのメンバーも総動員で参加しています。

ミュージカルワークショップ発表会
http://kawasaki-ac.jp/th/theater/detail.php?id=000126

8月9日(日)川崎市アートセンターにて
開場 12:40
開演 チーム①13:00 /チーム②14:00



心揺さぶられてます・・・。

2015-07-05

地震のあとには戦争がやってくる。

忌野清志郎のコトバです。
















「動員挿話」岸田國士作。日露戦争について。

自分の夫が、彼が、パートナーが動員されたらどうしますか?

動員:
軍隊を平時の編制から戦時の編制に切り替えること。また、そのため兵士を召集すること。「—されて戦地に赴く」
戦争遂行のために、国内の資源工場人員などを政府の管理下におくこと。「学徒—」

挿話:
文章や談話の間にはさむ、本筋とは直接関係のない短い話。エピソード。

「骸骨の舞跳」秋田雨雀作。関東大震災について。

骸骨:
死体の皮や肉が腐り落ちて、骨だけになったもの。白骨。

舞跳:
辞書にはないコトバ。

骸骨が

舞う。

跳ぶ。


忌野清志郎も言ってました、地震のあとには戦争がやってくる、と。100年前に書かれた戯曲二本から今の日本を検証します。青年劇場にて。

チケットの予約は:
青年劇場チケットサービス
03-3352-7200
ticket@seinengekijo.co.jp
にて。大谷関係者の旨伝えて頂けると割引になります。是非。

2015-06-19

青年劇場創立50周年記念公演・二本立て「動員挿話」「骸骨の舞跳」を演出します。




















ご無沙汰致しております。
ついに、ようやく、いやいや、おかげさまで青年劇場にて演出させて頂くことになりました。しかも最高のスタッフと。今から約100年に日本で書かれた、しかもまったくテイストの違う作品の二本立てを。皆さん、是非観に来てください。気合い入ってます。

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    拝啓

 暑さが日ごとに増してまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度、青年劇場創立50周年記念の一環として、演出をさせていただくことになりました。岸田國士・作「動員挿話」と秋田雨雀・作「骸骨の舞跳」の二本立てです。「動員挿話」は日露戦争が行なわれた頃の日本、「骸骨の舞跳」は関東大震災直後の日本を描いています。日露戦争は1904年(明治37年)、関東大震災は1923年(大正12年)。その間、たったの19年ですが、明治から大正にかけての激動の時代です。
 そして今は2015年。戦後70年。東日本大震災から4年。原発を再稼働する動き、民意に反して辺野古に基地を作ろうとする動き、そして戦争に巻き込まれる引き金になりかねない、安全保障関連法案の整備や憲法改正の動き。これからを生きる子どもの未来を無視するようなこれらの動きはとても危険です。今から約100年前、日本は戦争に突き進んで行きました。震災による残酷な体験をしました。どこか現在の日本と重なっている様な気がします。現在の日本を検証し、起きうる危険を阻止するために、約100年前に書かれたこの二本の演劇作品を通して日本を検証したい、そんな試みを是非観に来て頂ければと思います。


チケットご希望のお客様は、当日精算にて割引チケットをご用意させて頂きます。
僕に直接連絡頂くか、もしくはチケット予約の際に大谷関係者である旨お伝えくださいませ。

青年劇場チケットサービス 03-3352-7200

一般=(通常4,500円のところ)4,200円
30歳以下=3,000円
◎日時指定・自由席 ◎団体割引・障害者割引あり

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秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場 創立50周年記念小劇場公演企画#20

岸田國士・作「動員挿話」秋田雨雀・作「骸骨の舞跳」

2015年7月10日(金)〜20日(月祝)

10 fri 19:00 11 sat 14:00/19:00 12 sun 14:00 13 mon off 14 tue 14:00/19:00 15 wed 14:00 16 thu 14:00/19:00 17 fri 19:00 18 sat 14:00/ 19:00 19 sun 14:00 20 mon 14:00 (開場は開演の30分前)

演出・大谷賢治郎
美術・池田ともゆき
照明・横田元一郎
衣裳・坂本真彩
音楽・青柳拓次
音響効果・坂口野花
宣伝美術・八木克人
フィジカルトレーナー・原田亮

出演・葛西和雄、藤木久美子、広戸聡、島本真治、秋山亜紀子、大山秋、真喜志康壮、矢野貴大、星野勇二、安田遼平、傍島ひとみ

http://www.seinengekijo.co.jp/s/douin-gaikotu/douin-gaikotu.html














2015-05-02

company ma meets hpgrp gallery. カンパニー「間」とアシュペフランスギャラリー東京と。





















猿仲間と立ち上げた劇団、カンパニーma。日本語で劇団「間」。
「間」抜けにならぬよう、仲「間」が増えるよう。
不定期的にではありますが、表参道のギャラリーでパフォーマンスを行なって行きます。実験的な作品を。
親密な空間を創造するために、定員を20名とすることににしました。商業的には、はっ?って感じですが、商業的より実験的を。
その代わり、1drink付です。いや、その代わりでもなんでもありません。飲みたい人には飲んでもらいたいから。もちろん子どもたち(ならびに飲めない人)のためにソフトドリンクも。
実験を目撃したい、垣間みたい、覗きたい、邪魔したい、一緒に試したい人。
遊びに来てください。
対象年齢:新生児以上。

company ma + hpgrp gallery present vol.1
「Off Theatre ~company ma meets hpgrp GALLERY~」

日時: 2015年 5月8日(金)~10日(日)  20:00開演(開場30分前)
場所: hpgrp GALLERY TOKYO  http://hpgrpgallery.com/tokyo/
東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1

チケット: 2,500円 (1drink付。 子連れの方は前もって連絡をください)
チケット予約:info@company-ma.com 
ウェブ: http://company-ma.com

構成・演出:大谷賢治郎
出演:古舘一也/大谷恵理子/原田亮/土井真波(劇団銅鑼)/森山蓉子(劇団わが町)




2015-04-05

オトコトバ

























僕がここ5年ほど続けている朗読ライブ、オトコトバ。今回はゲストにCINEMA dub MONKSの曽我大穂さんを呼んで行います。僕自身、彼との共演は初めて。とっても楽しみです。

今回のテーマはずばり「男女の愛」。当日、僕が読んでもいいコトバがありましたら、是非お持ち寄りください。当日来れない方でも、「こんなコトバあるよ」っていうのがありましたら、教えてくださいね。

オトコトバ・愛コトバ <Part2> ─音楽と言葉による即興朗読ライブ
http://www.stillwaterworks.jp/workshop/2015/03/-part2.html

俳優の大谷賢治郎と音楽家でCINEMA dub MONKSの曽我大穂が、愛をテーマにした詩や小説、絵本等を題材に、即興で、音楽と言葉を紡いでいく朗読会です。

日程: 2015年4月11日(土)16:30〜18:30(16:00受付開始)
場所: クラブヒルサイドサロン 東京都渋谷区猿楽町30-2 ヒルサイドテラス アネックスB棟2F
東急東横線[代官山駅]下車徒歩3分 東急東横線・地下鉄日比谷線[中目黒駅]下車徒歩7分 JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線[恵比寿駅]下車 徒歩10分

定員: 45名
参加費: 一般3,000 円/クラブヒルサイドサロン会員・学生2,500 円(スープ付)
クラブヒルサイドのセミナー&イベントページよりお申し込みください。 http://www.clubhillside.jp/seminar/otokotoba150411/





2015-03-21

Vagabontic Battle Night

昨夜無事に「アリスがくれた不思議な時間」の幕を下ろすことが出来ました。多くのお客様に来て頂き、大盛況に終わりました。ご来場してくださった皆様、ありがとうございます。

さて、今日からは打って変って大人なイベント。その名をVagabontic Night. 昭和音大、桐朋短大で教えるシンガー信太美奈が主催、今回はドラマー数井塁、ベーシスト岩見継吾、コンテンポラリーダンサー宮河愛一郎、そして僕での音と動きとコトバの競演。かなり熱い夜になりそう。
超忙しいメンツの滅多にない顔合わせ。是非遊びに来てください。

Vagabontic Battle Night

2015年3月21日(土)
1900 開場 2000 開演
http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20150321.php

3月22日(日)
マチネ
1530 開場 1630 開演
ソワレ
1930 開場 2000 開演
http://l-amusee.com/saravah/schedule/log/20150322.php


前売 3000円
当日 3500円

場所 サラヴァ東京
渋谷東急本店横
http://l-amuse

2015-03-05

「アリスがくれた不思議な時間」



  




















 二年ほど前だったと思います、現在company maの一員である原田亮が茅ヶ崎の小学校で「不思議の国のアリス」をベースにいじめについての芝居を小学生と創作、神奈川県小学校演劇発表会で絶賛されました。そのときの審査員をしていたのが、日本児童青少年演劇協会ならびにアシテジ国際児童青少年舞台芸術協会事務局長の石坂慎二氏。日本の児童演劇界を数十年とかげで担ってきた方です。発表会後しばらくして、その石坂氏から連絡を頂き、「大谷君の後輩の原田君に本(脚本)を書いてもらおうかと思うんだけど、どうだろう?で(ふじた)あさや先生と大谷君で一緒に創ってほしいんだけど」と。僕も驚きましたが、原田自身は相当驚いたと思います。なにせこれまで本なんて書いたことないのですから。でも石坂さんは小学校の発表会を見て、かなり感銘を受けたようで、「原田で行こう!」と決心したようです。それから原田の汗にじむ執筆作業。これまた日本の児童演劇の重鎮と言っても過言ではない、ふじたあさや氏の超個人指導のもと、彼は執筆に挑みました。一度だけ、その席に立ち会ったことがあるのですが、まさに超贅沢な脚本講座を見ているようで、当の本人は、ふじた氏の指摘にたじろくだけでなく、莫大な知識の情報共有に対し、変な汗を流しておりました。そして、今年の頭、ついに本が完成。その名を「アリスがくれた不思議な時間」。多分第50稿ぐらいかと思います。とっても良い本が仕上がりました。実際稽古に入っても台本の校正は続きましたが、それって実は普通のことで、何だかとっても贅沢なしかし本来あるべきの創造作業を見ているようでした。
 数十年、日本の児童演劇に関わってきた石坂氏、実はプロデューサーを務めるのは初めてのようで、「日本の児童演劇界を改革したくて」今回、自ら立ち上がったようです。その作品づくりに僕にも声をかけてくれ、とっても光栄であると同時に、今年頭のキャスティングではまだ決まっていなかった6名中4名もふじた氏承諾のもと一任させてもらい、石坂氏のその「想い」を何としても実現させるという僕の「想い」も強くなりました。
ふじた氏が集めた最高のスタッフ、僕が集めた愉快なキャストで創り始めました。そんな中、劇団が選んだキャストの一人が怪我をしてしまい、急遽降板。本人も相当悔しかったと思います、なにせみんなで創っていく面白い稽古作業でしたから。でも作品づくりは前に進めなければならず、さぁ代役をどうするか、と。えーそれが今から一週間ぐらい前の話しです。新しく代役を捜すにはあまりにも時間がなく、講じた対策は作家の原田をその役に回し、演出補で入っている僕が原田がやっていた役につくというもの。創り始めていた衣装の作業も一旦ストップさせ、僕も何年振りの採寸。現在ダッシュで台詞や歌や踊り(えーと、はい、歌と踊りもあります。。。)をマスター中であります。。。そして、実はスタッフが振付以外全員、劇団「わが町」と一緒でして(「わが町」は振付いませんので、というか、「アリス」に振付がいるということは・・・ということでもあるのですが。汗)、はい、みんなで100メートル走ぐらいのスピードで、マラソンぐらいの距離を走っている次第というわけでございます。特に衣装は大変、チェーホフの出演者は50名ほどいますし、アリスのキャラクターは20以上。あっちとこっちの稽古場でお互い鼓舞しあっております。
 てなわけで少し話しが長くなってしまいましたが、どういう結果になるのやら、是非少しでも多くの方に目撃してほしい次第です。小道具も出演者自ら作っております。僕はジャズシューズを生まれて初めて履きます。というか日本の児童劇に出演すること自体、初めてでございます。演出側の仕事をしながら出演というのも初めてでございます。はい、多くの「初めて」に恵まれ、吐きそうになるほど嬉しいのであります。因みに作家をしながら主演を演じる原田は「ザ・チェーホフ」ではチェーホフを演じます、そしてずっと腹を下してます。差し入れは「正露丸」でお願いします。

以下、公演の詳細です:




















劇団 野ばら「国際児童青少年演劇の日」記念公演
「アリスがくれた不思議な時間」
https://www.facebook.com/events/812337492170003/

作:原田亮 演出:ふじたあさや

出演:庄崎真知子(劇団銅鑼)古舘一也(company ma) 大谷恵理子 (company ma) 保坂淳(劇団野ばら)原田亮(company ma) 大谷賢治郎(company ma)

美術:池田ともゆき 音楽:藤原豊 照明:坂本義美 衣装:坂本真彩
音響:山北史郎 振付:酒井麻也子 演出補:大谷賢治郎 制作:石坂慎二 石川明

2015年 3月18日(水)・19日(木)・20日(金)
午後7時開演(午後6時30分開場)

国立オリンピック記念青少年総合センター
カルチャー棟「リハーサル室」(B1F) 
小田急線参宮橋駅下車徒歩7分
東京メトロ千代田線代々木公園駅下車徒歩10分
http://nyc.niye.go.jp/train/

参加費:2000円

主催:文化庁・公益社団法人 日本児童青少年演劇協会
協力:アシテジ国際児童青少年舞台芸術協会日本センター