2009-03-20

それなら、私が勝手なお喋りを・・・

「それなら、私が勝手なお喋りをしよう、以前から手をつけている日本天台の菩薩道に関する研究、遅々として進まないが、仏者としてつくづく思うことは、仏教の根本は、一言で解りやすくいえば、共生(ともいき)の精神だと思う。自分のためだけの生き方ではなく、自分の生き方が、人に感銘を与え、人にしあわせをもたらせる自他共に生きる共生の心が存在しなければならない、したがって、自分の執着、執念だけで動けば、自分を縛すると同時に、相手をも縛することになり、共生の世界を失い、修羅の世界に没してしまうことになる、難しい何万巻の経典も要約すれば、その根本はここに至ると思う」

−山崎豊子著「不毛地帯」より

劇場に向かう電車の中でこの言葉に出会い、本番前の役者さんたちに思わず読んで聞いてもらっちゃいました。

2009-03-09

golf 5 cm

ゴルフのCM曲の作詞をさせてもらいました。

それをプロデュースしている太郎氏、同い年だから故?妄想仲間の友人です。
Many thanks!! 

昨日解禁のCMです!


イスラエルの演出家が帰った後の初・責任者?公演も無事終わり、ドラマの撮影で走り−肉離れになり、ゴールド!!免許更新し、演劇?ワークショップをおこない・・・Peace!


ベンジャミン・バトン 必見


















デビット・フィンチャーは凄い監督です。Seven、The Game、Fight Club・・・僕はこれまでにこれら3本しか観てませんが、彼の映画の中には色々なことがシンボリックに凝縮されているなと常に思っておりましたが、今回もまた然り。一度観ただけでは計り知れないであろう人間性とはなんぞや?のヒントや課題や問題提起の数々。

アメリカのサイトですが、一見の価値あり。


やられました。

老いた状態で生まれてきた赤ん坊が歳をとるに連れて若返って行く。単純なアイデアなようなのだけれど、それを実際に観ると自分の中での色々な複雑な感情に出会って行くんです。物語もある意味単調に、ドラマチックな感じを全く排除しているかのように流れて行くのですが、人間関係や、アメリカや世界の歴史や、人種や老人に対する社会のあり方や、希望や後悔や、好奇心や無知や、芸術や戦争や、目に見えない霊的な偶然性や必然性や・・・。色々な要素が織り交ぜられていて、まさに時間の概念を覆される映画です。




人のこころの中で時計の針は前に進んでいるのかな?後ろに進んでいるのかな?

この監督とブラッド・ピット。お互い出会ってよかったな、と思える関係性、間柄なんだろうな。

人間が愛おしくなる映画です。おすすめ。久しぶりに映画館で観た映画、ビンゴで嬉しかったな。

ときを同じくしてこんな歌を紹介してもらいました。僕にとってはこの映画に通ずるものを感じました。

supernova



2009-03-01

ワーニャ伯父さん + the outsiders



















観てきました。山崎清介さん演出のワーニャ伯父さん。東京グローブ座で1年くらい海外招聘公演の仕事をさせてもらったときに、こどものためのシェークスピアシリーズをやられてて、そのときに出会った以来、山崎さんの演出に顎をはずされていたのですが、今回もやられちゃいました。まともにやったら3時間半かかるだろう芝居を2時間で見せ、しかも本来チェーホフが意図してただろう喜劇になってて。日本でチェーホフっていうとまじめな難しい戯曲みたいに捕われがちなんだけど、実はとても人間臭いコミカルなもの。今日はそれに出会えました。普段の話 - 人の話を聞かなかったり、愚痴言ってなんぼだったり、やんなきゃいけないとわかっててやんなかったり、酒でごまかしたり、人の仲介に入るつもりが自分の話ばっかりしてたり、資産に目を眩ませたり、回りくどく告白したり、しなかったりのごく当たり前の人間の群像劇。人間の格好悪さがとてもせつない、自分自身ドキッとさせられる芝居でした。彼の作品には必ず出ている伊沢麿紀さん、すごい女優さんです。7月のマクベスも楽しみだな。

あともうひとつ。中学校からの同級の友人がLAに住んでて、自分にとってど真ん中な情報提供してくれるブログ書いてるのでよかったら覗いてみてください。


そのブログに触発されて、youtube から引っ張りだしてきました、青春を。

stay gold!