シリアの花嫁 という映画を岩波ホールにて見てきた。
イスラエル領土ゴラン高原に住む、ドゥルース族というアラブ系の女性がシリアに住む男性に嫁いでいくと言う話。彼女のイスラエルのパスポートには無国籍と記され、イスラエルの出入国のスタンプがそのパスポートに押されれば、シリアを含むイスラエルを囲むアラブ諸国には入国できないという現状の中で。
そして、一度イスラエルの領土から出たらもう二度と戻って来れないという現状の中で・・・
4月17日まで。必見。
僕のパスポートにはイスラエルのスタンプが無数にある。イスラエルでの芝居の稽古のために通った4年前。
映画を見て、自分がイスラエルに行ったときのことを今更ながらに思い出し、当時撮ってきた写真を闇雲にスキャンした。
よかったら見てください。
まさにドゥルースの結婚式に突如参加。男が輪を作って踊るんです。僕もこの輪の中にいるのですが、完全同化してわからないかも・・・
女性は女性で集い、それを見ています。
子供はその狭間にきょとんと式を楽しんでいる感じ。
男性と女性が各自のポジションをとりながら、結婚の儀に誘われて行く瞬間。
女性たちが花嫁を連れ出して行く瞬間。
今から思うと、なかなか出来ない経験をしたな・・・。
モスクで見た風景。男性のみが入れる。
モスクの外で見た風景。
僕が滞在したアッコという町の旧市街で見た風景。
ここに住むほとんどがアラブ系のイスラエル人。みんな国から土地や家を借りて暮らしている。
ある日、一緒に芝居を創っていたアラブ系の俳優の生まれた村に行った。
そこでたまたま見た風景。
着くと集会が。子供たちが皆、目を痛がっている。そこには催涙弾が並べられていた。農業用地に家を建てたことを理由にイスラエル軍と警察がその村に動員、小学校周辺に催涙弾が投げ込まれていた。
そして、その農業用地?に建てられた新築の家数件全てが崩壊されていた。
人も町も風景も美しいんだけどな。
今日はこの辺で。
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