2011-07-24

人形劇をもって岩手県山田町へ

劇団銅鑼の有志達が、いや勇士達が立ち上げた人形劇グループとともに岩手県山田町にある山田幼稚園に行ってきました。



















まずは東京から6時間半、盛岡に到着。劇団で集めてくれたカンパをどう使わせてもらうか、お金の計算が苦手な俳優さん達(俺も含む)と作戦会議し、今回声をかけてくださった絵本プロジェクトの方々と合流。
















日本中から沢山の絵本が送られてきているとのことで、翌朝集合場所の公民館へと行ってみると膨大な数の絵本が所狭しときれいに整理されていた。















またその絵本を運ぶトラックのかわいいこと。もちろん特注。これは1台目の試作品でこのあと改良された4台が加わるとのこと。















そしていざ出発。目指すは盛岡から2時間先にある山田町、山田幼稚園。















山道をどんどんと海岸の方に向かい走りました。















海岸線に到着。突如と荒涼とした景色が目前に広がる。津波による被災地に初めて来た勇士達はことばを失っていた。






























そして、山田幼稚園到着。かわいい子供たちが迎え入れてくれた。
















僕らがやった人形劇は、「三匹のヤギのガラガラドン」と「三枚のお札」というお話し。
ガラガラドンでは僕も人形師になり、三枚のお札ではジャンベで効果音を奏でたりしてたので、なかなか写真が撮れなかったけど、それでも何とか撮った何枚かを。


子供たちが人形の質問に答えてくれてます。











































人形たちはほぼ全て劇団員による手作り。
写真じゃわかりづらいけど、表情とかとてもいいんだな(←山下清ふうに)。














みんなものすごく集中してみてくれました。















子供たち、とても喜んでくれました。
ヤマンバに追いかけれてる小僧を応援してくれたり、
一緒におまじないの踊りをしてくれたり。

そしてクラスごとに記念撮影。
そのうちの1枚。




記念撮影に写り損ねた女の子と。人形以上に俺のほうが人形っぽいような。





記念撮影のあとは人形たちとの交流。
子供たちの顔がキラキラしてる。





和尚さんの頭もキラキラ。
男の後ろには後光がさしてる!





そして最後は子供たちお待ちかねの絵本のプレゼント。
トラックの前に並んで一人2冊ずつもらってました。
絵本プロジェクト、とってもすてきなプロジェクトだよ!!
絵本を運ぶ白い軽トラック。かっこよすぎるぜ。






山田幼稚園のみなさん、絵本プロジェクトのみなさん、すばらしい時間をありがとう。



まわりの風景はホント殺伐とし、ところどころからは腐臭が潮風に混じって運ばれてきます。
でも。
こどもたちの笑い声が響き、はしゃぐ声が聞こえる。

こどもの未来は日本の未来。


これは同行してくださった銅鑼のファンの方が撮ってくれた映像。
少しでも雰囲気が伝われば。

応援への感謝















福島の相馬市へ絵本をもって子供たちに読み聞かせに行くにあたり、絵本をたくさん送ってくれた友人。おばあちゃんも原発20キロ圏内で被災し、古里が破壊されていくなか、家族で’できること’を模索し、ぼくらに絵本を送ってくれた。

そしてその絵本たちがこどもたちに笑顔を運んでくれた。















北上するのには義理の父が車を貸してくれている。松戸までその車を取りに行くと、車の中に「どうぞ」と焼酎が置いてある。現地でずっとボランティアやっている人達との情報交換にもってこいの一升瓶。















車を借りて帰ってくると、いつも駐車場を提供してくれるのが地元の材木屋さん。ぶっちゃけこの辺のコインパーキングはそんなに安くない。そんななか「応援してるから」と駐車スペースを確保し、提供してくれている。うちから歩いて10分という便利さで。















僕の友人が台湾の商工会議所を通じて、台湾から沢山の水を送ってきてくれた。ちょっとトラブルがあり元々運ぶ人が運べなくなったり、予定の日取りで運べなくなってたりしてるなか、「トラック出せるよう動いてみます」「水の保管場所としてここの倉庫を使えないか大家さんに聞いてみます」とガツガツ動いてくれる劇団銅鑼の制作の方々。

先日、岩手の山田町にある山田幼稚園に人形劇を持って行く際、劇団銅鑼の人達がカンパを募ってくれた。これこそ、人の思いを運ぶお金なんだなと実感した。

明日からはまた相馬市に行ってきます。今回は読み聞かせだけでなく、沖縄在住のアーティストPokkeさんと一緒に子供たちと絵を描こうと。

これまでは個人で動いてたんだけど、人形劇の活動も始めたし、一緒に絵を描こうという活動も始めるので、いよいよって今更なんだけどプロジェクトとしてやっていこうかと思っています。

その名を

「ユニコーンの角 プロジェクト」

ユニコーンは想像上の馬。やはり相馬と言えば「馬でしょう」ということと、これから一緒に活動していく友人が調べたところによると、ユニコーンの角というのは毒で汚された水を清める力があるという伝説があるということでこの名前に。
「毒で汚された水」。。。 皆まで言わなくても、ですよね。

このプロジェクトの詳細は後日必ずUPします。

そして今回行くに当たっても色々な形の応援をいただいてます。

深夜の出発になるのですが、途中仮眠をとるのにと那須の山荘を提供してくれるTFS幼児教室。いつも絵本を集めてくれている幼児教室です。

前回2回一緒に南相馬と相馬に行った大工の友人。彼は今後のボランティア活動が継続出来るようにと南相馬にアパートを借りたのですが、今回もそこに泊まらせてもらえることに。

ホントにホントにこういう人達の応援があるから、こういった活動を続けられるんだぞと自分のこころに。

みなさんのおかげで、子供たちが笑ってくれたり、楽しんでくれたりしています。そして僕は子供たちの笑顔を見させてもらうことができます。子供たちから元気をもらうことができます。

ありがとうございます。

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最後にこのブログに載せている写真は現地で知り合った福島出身の若いヴィオラ奏者。南相馬にボランティアで来てて、前回行った時に保育園での読み聞かせの全行程を同行してくれました。
そしてこういった記録が残せました。ありがとう、です。



















2011-07-18

相馬 2回目



















まただいぶ経ってしまいました。
やっぱ実際に行った直後でなかなか書けず。

福島県相馬市。
2回目。行ってきました。

今回は相馬中村神社さんの紹介で2ヶ所の保育園を回らしてもらい、読み聞かせを。
TFS自由が丘幼児教室が集めてくれた絵本や子供服をもって。

前回行かせてもらった相馬保育園の姉妹保育園、みなと保育園と
新地町の保育所へ。

すんげえ簡単に言うと、あの日、子供たちは保育園にいたから助かった。
どっちの保育所も海岸からすぐそばだけど、高台にあったから。
すぐに避難できたから。
ただ保育所に子供を預けた親のなかには、助からなかった人も。
保育所に車で迎えに行く途中で。とか。
実家が流されて。未だに。とか。

実際、放射能レベルはそんなには高くないかもだけど、
子供たちを遊ばせる為に1時間ごとに放射能レベルをチェックしなきゃいけない環境ってなんなんだろう?

保育所の前の海岸線が真っ黒で何もなくて、瓦礫の山って何なんだろう、子供たちにとって。
魚の死臭がしたりとか、の中で。

空はめっちゃきれいなのに、保育所は子供たちを外で遊ばせることを自粛してる。

電気の作り方としては、こんな風になっちゃうんだったら、違うよね。

しかもそこで作ってる電気を使ってるのは、そこに住んでる人じゃない。

東京の電力 メイド イン フクシマ 。

最後に

行政は相馬の水は大丈夫ですよと。
相馬の水の水源は飯舘村。

水源も農家も酪農家も、全く以て悪くないのに、
最近の報道を見ていると、悪者がすりかえらえれてる。




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今月末は人形劇をもって岩手に。
今日々稽古してるけど、実は緊張してます。

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2011-07-01

オトコトバ














相馬からただいま。

今回も沢山の子供たちに出会わせてもらいました。
絵本の読み聞かせをしながら子供たちと言葉のかけ合いをやったり、ラーメン体操!なるものを一緒に踊ったり。

相馬でのこと、また改めて書かせてください。



今日は告知です。

リーディングをやります。つまり朗読します。これまでBOOKWORMとかリーディングイベントに参加させてもらったことはあるのですが、今回ピンでやるのは生まれて初めてかも。

自分がこれまで書いた詩や好きな詩や絵本を読もうかなと思っています。
ぶっちゃけ未だ何を読もうか思案中。

DJがどんな音をかけようかって思案してる感覚ってこんな感じなのかなと思いながら、ことば探してます。

しかも今回は高田漣くんとの共演。彼が一緒に音を奏でてくれます。彼のお父さん、高田渡さんもことばを音を通して伝えることがきっと面白いと感じていた人なんだったんだろうなと勝手に思いを馳せつつ。
ここんとこ漣クンは自分のライブや、細野さんや高橋幸宏さんとの演奏ですんごい忙しそうにしておりますが、今回一緒に試みてくれます。

よかったら7月6日、丸の内に遊びに来てください。


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オトコトバ

ことばを音にするということ。
それはまるではじめて口にする食べ物を味わうかのよう。

ことばを耳にするということ。
それはまるではじめて想像する世界を思い描くかのよう。

オトコトバ
それは想像をくすぐる美しいことば。


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■ 日程7月6日(水)
■ 時間19:00~20:30(18:40受付開始)
■ 場所丸の内カフェ
■ 参加費1,000円【税込】(当日支払)
■ 定員40名
■ 出演大谷賢治郎(俳優/演出家) 高田漣(音楽家)
■ 主催三菱地所株式会社
■ 企画運営株式会社イデー