東京国立博物館にて「トーハク劇場へようこそ」の1回目の試みが無事終了。いやぁ、楽しかった。
俳優が作品を創った人になって現れ、自分の作品について説明する。もしくは創られた作品になって現れ、自分について説明する。
博物館に来てくれた子どもたちに。
説明だけでなく、その子どもたちと対話をする。
やりたかった企画が実現しました。
ことの発端は、昨年12月にイスラエル・テルアビブに出張中のこと。友人からメールで、「もし美術館とかに行く機会があったら、子どもたちにどんな教育プログラムやってるか見てきてね」と。さらっと言われたものの、それかなりの難題でしょと思いつつ、いや、思いきや、翌日。テルアビブ美術館に足を運ぶと・・・ うじゃうじゃいる、小学生たちが。そいでもって、そこに展示されている作品がすごい!というか、これ美術の時間で見た!って言ったようなものばかり。さすがユダヤ人国家だなと感心するのもつかの間、やってるではありませんか、小学生向けのワークショップ!衣装に身を纏わせた男組二人がヘブライ語で何か子どもたちに話しかけてる。しかもそのうちの一人は女装、というかバレリーナの格好で登場し、突如バレエのレッスンを子どもたちと始めたのです!美術館でバレエのレッスン? よく見るとその横にはドガーという画家のバレエレッスンをしたバレリーナの絵が。この絵は誰がいつ書いたとかの教科書的なうんちくではなく、この絵の中の世界を子どもたちと共有してるわけです。もう単純に感動しました。
そして、それが終わると同じが俳優が着替えて、今度はピカソの絵の前にピカソになって登場、ヘブライ語で子どもたちと対話をしてる。。。まさに目から鱗でした。行なわれていたワークショップの形態に感動したと同時に、友人からのさらっとあった依頼にがっつり返事出来る内容を目の当たりにし、絶対日本でもやりたい!と興奮し、ワークショップが終わった瞬間、その俳優二人に駆け寄り、根掘り葉掘り話を伺いました。
イスラエルではもう30年以上、この形態で子どもたちのための教育プログラムを美術館で行なっているそうで、彼らもその教育プログラムを行なっているグループに属し、「僕らは印象派担当なんだ」と話してくれ、月に3,4回、イスラエルにある美術館を回っているとのことでした。
帰国後すぐにその友人とワインボトル片手に打ち合わせ。当然興奮しているので、あっと言う間に俺一人でそのワインボトルを開け・・・
その友人こそが、今回の企画を実現に結びつけてくれた東京国立博物館の教育普及室キュレーターの藤田千織さんでした。
そして今回、その彼女と一緒に台本を起こし、僕演出のもと、博物館の会議室や、閉館後の博物館で稽古を重ね、「トーハク劇場へようこそ」というタイトルで、俳優が子どもたちに博物館を案内するというシュールな企画が実現しました。
と、ここまで書いたのが約ふた月前。
ここからは時系列で写真を載せますね。こんなことをやりました!という報告が滞る前に。。。
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