2009-10-17

ヴィヨンの妻



















今夜観てきました。
観てきたばっかりなので、まだ頭の中、収集ついていません。
だけど、なにかを書きたくて。

だけど、うまいこと言えません。

つい最近、たまたま母親が若かりしき頃買っただろう80円の文庫本で太宰治を読破中で。

わびさび。

白や黒で判断する合理的なものから全くかけ離れた、とても曖昧な感覚。なのでしょうか。

どちらかというと、人に何かを説明する時、なるべく明確に伝えたいと思ってしまう自分の傾向。でも、ほんとは自分の中で、実はあやふやで曖昧で、歯痒かったりする。

それって、つい恥ずかしいと思っちゃうから、理屈で喋り出す。

その恥ずかしい部分、でも、ほんとはそうなんだよって言いたくなってしまう部分。

わかりにくい説明ですが、そんな映画でした。
つまり、説明をしない映画でした。

この話の主人公は大谷穣治と言います。よけいにドキドキしてしまいました。

松たかこさん、浅野忠信さん、美術、照明、カメラワーク。印象的でした。やられました。

昭和20年代の中野の飲み屋で繰り広げられる話をスクリーンで観て、どうしても赤提灯で日本酒飲みたくなり、煮込みが食べたくなり、渋谷にもかかわらず、まさに!という飲み屋を偶然かはたまた必然かで見つけ、熱燗をいただいて帰宅。

酒亭・千。明治通り沿いにて27年営業中。


0 件のコメント: