映画「その日のまえに」を観てきた。
見終わったあと、僕の目はサイダーがかけられたようにシュワシュワで、瞼はその糖分が乾燥して固まったかのようになっていた。
そして喉はカラカラになっていた。
体内の水分が取られていく感覚の映画。だった。
映画が終わり、エンドロールも終わりかけた頃、僕は急に焦り始めた。「やばい、もうすぐこの映画館から出て行かなきゃならない。どうしよう?」
現実に戻る準備が全く出来ていない・・・。
照明がついたあともしばらく席に座っていた。そしてアンケートの質問、「あなたはその日の前に何をしますか?」について考えていた。自分の死期が迫っていたらどうするか・・・ということ。もしくは誰かの死期が迫っていたらどうするかということ。僕の真っ白になっていた頭の中の想像力はその問いに答えることができなかった。自分の想像が嘘つきになるのを恐れていたのかもしれません。
映画でも本でも夢中になると現実での居方を忘れてしまうことがある。今日のエンドロールのときもそう、そして、昨日は電車の中、夢中で本を読んでいたら、中目黒の自動改札を通るときにスイカを出す代わりに自宅の鍵をさそうとしていた・・・。
大林宣彦監督作品・映画「その日のまえに」は11月1日より全国ロードショー。是非。
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2008-10-23
脱水症状
投稿者 Otani Kenjiro 時刻: 23:12
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