一昨年、川崎・新百合ケ丘にて立ち上げた市民劇団「わが町」。その劇団がたくましく成長している。
川崎にゆかりある画家・岡本太郎の物語を芝居にしようと演出家・劇作家のふじたあさや氏とアイデアを分かち合ったのが約1年前。岡本氏が書いた本を読み漁っていた。
そして、9月から週1回のペースでワークショップを開始。今回のアイデアの一つでもあった、「劇団員と共に創る」試みを実践した。みんなで彼の本を読みながら、インスピレーションを受けたコトバを抽出し、そこからシーンを創ったり、エピソードを抽出し、そこからシーンを創ったり、彼の文章をポエトリーとして捉え、群読をしたり。あれやこれや。そのうち、団員の中から数名の劇作家が現れ、ワークショップで創られたシーンが台本化され持ちこまれ、次から次に発表されて行くという創造過程。自主的かつ自発的に。
明日から上演の始まる「夢見る人」はその集大成である。劇団員が創ったものとふじた氏と僕のアイデアも織り交ぜ、頼もしいスタッフの皆さんと共に壮大なコラージュによる演劇的散文詩が生まれつつある。セット、音楽、衣裳、照明が劇団員の創造を盛り上げて行く最終過程は演劇を創る人間としての至福のときである。
新宿から小田急線でたったの20分。新百合ケ丘・アルテリオ小劇場。4歳から74歳の劇団員たちと一緒に劇場でお待ちしております。
きっと「こんな市民劇の形もあるのか」と思ってもらえるはずです。
少しでも多くの人に観に来てほしいと切に願います。
以下公演詳細:
劇団わが町公演
「夢見る人」
川崎市アートセンター
アルテリオ小劇場
小田急線「新百合ヶ丘駅」北口より徒歩3分
〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1
Tel. 044-955-0107
Fax. 044-959-2200
http://kawasaki-ac.jp/th/theater/detail.php?id=000063
公演日時 3月14日(金)19:00
3月15日(土)14:00/18:00
3月16日(日)13:00/17:00
※開演は開場の30分前
チケット 全席自由:一般2,500円/小学生1,000円
■取扱い先
【TEL】044-959-2255(9:30〜19:30/土日祝・休館日除く)
【WEB】 チケット購入はこちらから
http://kawasaki-ac.jp/
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最後に演出ふじたあさや氏からのメッセージ:
太郎さんの夢は私たちの夢! 川崎が生んだ稀代のアーティスト・岡本太郎の足跡を追って<劇団わが町>の冒険!
「劇団わが町」の夢 ふじたあさや
新百合ヶ丘で、今ちょっとした異変が起きている。一年前に『わが町しんゆり』で旗揚げしたばかりの<劇団わが町>が早くも変貌しようとしているのだ。<劇団わが町>の次回作は、川崎の生んだ芸術家・岡本太郎さんを劇化したいと思っている劇団の話である。そこで、「だからみんなで岡本太郎さんの作品を観て、本を読みましょう。そして、太郎さんの言葉を自分の生活に当てはめて、どんな場面にしたらいいか、考えてみましょう」と呼びかけた。それからがすごかった。毎週毎週、自主的に作られたシーンが、台本化されて持ち込まれる。それを自主的に練習して場面化する。反応を見ながら次の週には手直しがほどこされる。まさに「こういう劇団を舞台にのせたい」と思っている通りの劇団に、<劇団わが町>は、日に日に進化を遂げ始めた。みんな岡本太郎さんに触発されたのである。みんなをこんなところまで連れて行ってしまうのだから、岡本太郎さんはすごい。着地点がどこになるのか、まだ何とも言えないが、少なくとも、岡本太郎さんがみんなの中に根を下ろして、血になり肉になって行く有様は、見ていただけそうだ。『夢みる人』を追う中で、<劇団わが町>も夢みる劇団になろうとしているのだ。
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新百合ヶ丘で、今ちょっとした異変が起きている。一年前に『わが町しんゆり』で旗揚げしたばかりの<劇団わが町>が早くも変貌しようとしているのだ。<劇団わが町>の次回作は、川崎の生んだ芸術家・岡本太郎さんを劇化したいと思っている劇団の話である。そこで、「だからみんなで岡本太郎さんの作品を観て、本を読みましょう。そして、太郎さんの言葉を自分の生活に当てはめて、どんな場面にしたらいいか、考えてみましょう」と呼びかけた。それからがすごかった。毎週毎週、自主的に作られたシーンが、台本化されて持ち込まれる。それを自主的に練習して場面化する。反応を見ながら次の週には手直しがほどこされる。まさに「こういう劇団を舞台にのせたい」と思っている通りの劇団に、<劇団わが町>は、日に日に進化を遂げ始めた。みんな岡本太郎さんに触発されたのである。みんなをこんなところまで連れて行ってしまうのだから、岡本太郎さんはすごい。着地点がどこになるのか、まだ何とも言えないが、少なくとも、岡本太郎さんがみんなの中に根を下ろして、血になり肉になって行く有様は、見ていただけそうだ。『夢みる人』を追う中で、<劇団わが町>も夢みる劇団になろうとしているのだ。
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